memexがclusterで月1バーチャルライブをする理由

5/22に行ったライブ「Iteration Zero」にて、定期バーチャルライブ企画「Serial live experiments」を発表しました。

「Serial live experiments」は「何度でも足を運びたくなるバーチャルライブ」を実現する空間の創出を目指し、一定期間でライブ・企画配信・会場アップデートの3つのステップを繰り返す試みです。
現在はmemexが設立したcluster上のライブハウス「Club Adaptation」にて毎月ライブを行っています。
clusterはPCVRのみならず、スマートフォンでも参加可能なバーチャルSNSです。

詳細はバーチャルライフマガジンさんの下記記事をご覧ください。
https://vr-lifemagazine.com/serial-live-experiments/

この企画の初期段階と言えるライブ「Iteration Zero」、5/29に行った企画配信「バーチャルライブ研究所 Vol.0」、それを踏まえた開発を行った会場での第一回目のライブ「Serial live experiments Vol.1」と経て、ライブ後に来場者の皆様にご回答頂いているアンケートにて下記のご質問を頂きました。

始まったばかりの今の段階で敢えて伺ってみたい質問があります。 楽しいか楽しくないかとは別の論点として、非VRユーザーとしては「演者と観客が同じ空間にいるという点」に現状そこまで魅力を感じていません。主にYouTubeLiveを想定した「配信ライブ」と、このライブとを比較した際に「その点」を除いてこのライブにどのような優位性があるとお考えでしょうか。ご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

この記事ではこちらについて回答しつつ、memexが配信ライブではなく月1のバーチャルライブを行う理由についてお伝えできればと思います。 (なお、本記事ではソーシャルVR空間でのリアルタイム収録によるライブをバーチャルライブと呼んでいます。)


結論から言うと、現状のmemexの配信ライブとバーチャルライブの二者を比較すると、配信ライブの方がクオリティの高いコンテンツを出せるし、短期的にはメリットが大きいです。が、その比較はmemexにとって重要ではありません。

なぜならmemexにとって本企画は、短期的なメリットのための企画ではなく、バーチャルライブが流行し、今より更に理想的な活動が行える未来のための布石であるからです。

双方の優位性について簡単に触れます。
Serial live experiments Vol.1時点でのmemexのバーチャルライブの優位性に関してはお客さんがそれぞれの好きな視点で観られることが挙げられます。また、「同じ空間にいる」以外にも、ライブという刺激に対して自己を応答させたという能動的な鑑賞体験は、受動的な映像視聴と比べて記憶に定着しやすい、つまり印象に残りやすいと考えています。
運営都合面ではバーチャルライブの方が配信ライブに比べて事前準備が少なく開催がしやすい点、視点の数だけスクリーンショットの可能性があり、ライブの二次的コンテンツを拡散してもらいやすい点があります。
配信ライブの優位性はアクセスのしやすさ、安定性、音質、3DCGコンテンツの品質などが挙げられます。(なお、映像ストリーミング経由で音声を送受信することができるプラットフォームもあるため、これはソーシャルVR全体の課題ではありません。)

それでもclusterでライブをする理由は、memexが、ライブを通したお客さんの「能動的な体験」そのものを自ら作り、それを多くの人に楽しんでもらうために活動をしているからです。

このmemexの思い描く理想の活動は、そうした体験を創作できるプラットフォームの存在が前提となっています。

創作物はそのメディアによって表現の自由度が決まります。体験を創作するメディアとしてはソーシャルVRプラットフォームがあり、その中でもVRChatやNeosはとても自由度が高いですが、多くの人に楽しんでもらうためのハードルは高いです。(昨年のライブ「#解釈不一致」はそのハードルを超えるための試みでもありました。)clusterはVRChatほどの自由度はありませんが、その分多くの人に楽しんでもらうことができます。

そうしたプラットフォームには日夜たくさんの要望が届いており、そのすべてを実現することは難しいことと思います。memexのような理想を抱いたユーザーがもっと活動しやすくなるような機能開発が行われるためには、その優先度が高くなるだけの需要が必要です。

つまり、memexのような活動をする人がもっとたくさん必要です。

そのためにmemexは「バーチャルライブを通して成功した」実例を作ることを目指しています。(memexがならなくても、誰かがなってくれればいいです。)これを達成するために現状最もよい方法は、clusterで継続的にライブ活動を行い、それによって発展できたと言える環境を整えることだと考えています。

Serial live experimentsはその過程の一つで、0から理想の未来を目指すプロジェクトです。非VRユーザーのあなたが、配信ライブよりもこのライブに魅力を感じるようになる瞬間こそが、私たちがこのプロジェクトで目指すものです。
だからこそ今、一緒にその瞬間を作っていけることを嬉しく思います。

今後ともmemexをどうぞよろしくお願い致します。

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