MV「Recursive Dolls」に込めた意図と、memexのこれから

こんばんは、ぴぼです。初のMV「Cloud Identifier」を投稿し、バーチャルオルタナアーティストとして活動を開始してから早くも半年が経とうとしています。

本日、memexの2nd single「Recursive Dolls: 再帰する創造主と被造物の輪舞曲」のMVを投稿します。今回のMVでは、前回のMVとは正反対の制作手法を取りました。前回と同様の手法を期待されていた方には申し訳ないですが、明確な意図を持って選んだ手法ですので、今回はその意図について書こうと思います。

※本記事はmemexという存在に興味を持って頂いているクリエイターの方々に向けて書いている側面があるので、多少生々しい事情が含まれます。そういったものが苦手な方は(ここを読む人にはあまりいない気もしますが)ここから先を読まないことを推奨します。

年始に投稿した1st single「Cloud Identifier」のMVは初めての作品ながら、「VRChat内一発録り・無編集」という技術的/文化的な新規性によって想定していた以上の注目を頂きました。


この作品ではTechnical Art Directorとしてsabakichiさんを、VR Space & Effect DesignerとしてMikipomさんを迎えて制作しました。実際の作業内容として、sabakichiさんには設定や操作が全てVRChat内で完結する撮影スタジオ制作とオペレーションを、Mikipomさんにはワールドやパーティクルエフェクトなどの制作を行って頂きました。つまり、memexはMVを実装する作業を行っていません。

それらを踏まえて、今回のMVではあえて「VRChat内で撮影を完結しない」という正反対の手法を選び、ほぼ全ての工程をmemex内で閉じて制作しました。(MV内で使用するタイトルロゴだけsabakichiさんにデザインしていただいています。)

この狙いは2つあります。
1. 「技術的/文化的な新規性」と切り離した「memexの楽曲」そのものの価値を確かめること
2. memex単独で表現可能な、単位時間あたりの意志の情報量を表明すること

そして、これを狙う理由を端的に言えば、皆さんに「memexと未来を見たい」と思ってもらうためです。

memexは活動テーマとして、「技術で音楽をハックする」を掲げています。例えば、今やっているように、VR技術とネットワーク技術によって時間や空間の概念を超えて音楽を届けることもそうですし、もっとダイレクトに、偉大な先人たちのように新しい楽器を開発して演奏という行為を更新することもそれに含まれます。

この活動テーマを掲げた背景には「誰よりも先の未来を見たい」という思いがあります。ですが、「2人だけ」でその未来を掴むことは、実際難しいと思います。
例えば「未来を作った」という事実が発生するためには作った「未来になり得る何か」を観測してくれる多くの人が必要です。多くの人に観測してもらうためには人目を引いて、多くの人を呼ぶ必要があります。
例えば「未来になり得る何か」を作るためには頭の中で思い浮かべるのではなく、誰よりも早くそれを形にしなくてはなりません。

だから、少しでも先の未来を見ることができる可能性を高めるためには、
最初のMVでsabakichiさん、Mikipomさんに協力をお願いしたように、memexの外に協力を仰ぐ必要があると考えています。

協力してもらうためには、協力したくなる存在でなければなりません。協力したくなるかどうかは、memex単体がどのような存在であるかを、観測した人に判断してもらわねばなりません。そういった理由で今回の狙いを上記の2つに定めました。

もちろん、今回のMVだけでそう思ってもらえるとは思っていません。memex自身が技術的/文化的な新規性に貢献して、初めてmemexは新規性、つまり未来を作りたいクリエイターたちと対等な立場になれるからです。それはMVを公開した先に、行動を持って示していきます。

あなたの目に映るmemexは、一緒に未来を見たいと思える存在たりえるでしょうか。
memexそのものが今表現できる意思を、MVという枠に可能な限り詰めたつもりです。

「Recursive Dolls: 再帰する創造主と被造物の輪舞曲」は
本日2019/06/16(日) 21:00よりプレミア公開です。
どうかご視聴頂けると幸いです。

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