同人即売会のバーチャリティ

ぴぼです。
2人組バーチャルオルタナアーティスト「memex」でギターを弾いています。

◇2020/04/04 にVRChat上で行われるバーチャル即売会「めめ3」にてmemex 1st full concept album 「Dear Thinking Nodes」をリリースします。

バーチャル即売会「#めめ3」は下記のように執り行います。

  • 日時:4月4日
  • 場所:VRChatワールド「Studio memex」 / YouTube memexチャンネル
  • 出展サークル:memexのみ

当日はVRChat会場に来場された一般参加者の皆様とお話をしながら、「Dear Thinking Nodes」のCDジュエルケースを模した3Dモデルを手渡します。
また、YouTube memexチャンネルでその様子を生放送します。

さて、出展サークルが1つの「#めめ3」がバーチャル即売会と呼べるのか、という疑問が当然生まれると思います。

私は「あるものをそれたらしめる要素」=「実質」のことをバーチャリティと呼んでいます。
必要なバーチャリティを備えているが、それそのものでないときに「バーチャル○○」という呼び方をしています。
ただ、対象が同じものでも、人によってその対象のバーチャリティが何であるかは変わると思っています。
好例として「バーチャルライブ」があります。
ライブのバーチャリティを「周りに人がいて一緒に盛り上がること」と感じる人も「アーティストが生きていると確認できること」と感じる人もいて、それぞれが思う「バーチャルライブ」の理想形が異なっていたりします。

今回の「#めめ3」では、同人即売会における「購入を通した作者とファンのコミュニケーション」というバーチャリティのみを実現したいと考えています。

同人即売会が持つ無数のバーチャリティのうち、ごく一部を再現したとき、それはバーチャル即売会と呼べうるのか?ということが、ちょっとおもしろそうだなと思っています。

「#めめ3」がなぜ「購入を通した作者とファンのコミュニケーション」 を実現したいのかは、memexがM3への参加を辞退したことに端を発します。

2020/03/01、音系同人即売会「M3」が規模を縮小して開催されました
規模の縮小にあたって、出展サークルに対しては参加費の次回繰り越しなどの対応が取られました。
memexはM3にて前述の物理CDをリリースすべく準備を進めて参りましたが、諸般の事情を鑑みて参加を見合わせました。

それはmemexにとって苦渋の決断でした。

M3への参加を見送ることで失われるものは例えば下記のようなものがあります。

  1. 購入を通した作者とファンのコミュニケーション
  2. 出展による広告効果
  3. 多くの人に作品を届けられること

このうち「2. 出展による広告効果」については、事前のクロスフェードなどの露出により、「今までmemexを知らなかったM3の新譜をチェックする人々」からの一定の認知を得ることができていました。当日ふと出展スペースの前で足を止めて試聴するような出会いは失われてしまいますが、すべてが失われたわけではないと思っています。

「3. 多くの人に作品を届けられること」については蓋を開けてみないとわかりませんが、本来インターネット空間のみで活動してきたmemexにとって、通販と今後の活動で回収できる損失だと信じています。

しかし「1. 購入を通した作者とファンのコミュニケーション」については今後回収できる見立てがありませんでした。
辞退した場合、リリースは通販で行います。
次回の秋M3に参加したとしても、既に入手した新譜を持って声を出展スペースまでやってきてくれる一般参加者は多くはないでしょう。

そこで、memexと、M3で「Dear Thinking Nodes」を購入する予定だった方々が失った「購入を通した作者とファンのコミュニケーション 」という体験を、技術の力で少しでも味わえるように「#めめ3」を企画しました。

よければ「#めめ3」で即売会気分が味わえるのか、確かめに来てもらえると嬉しいです。

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